縮毛矯正と黒染めはどっちが先?ベストな順番・期間とブリーチ毛の注意点【色落ちまで解説】

就活やイベントで黒染めをしたいけれど、同時にうねりや広がりも抑えたいというご相談を多くいただきます。
「縮毛矯正と黒染めはどちらを先にすべきか」「どのくらい期間をあけるべきか」「ブリーチやブリーチ毛でもできるのか」「黒染めは落ちるのか」が気になりますよね。
本記事では美容室目線で、ダメージを最小限にしながら仕上がりを綺麗に保つコツをわかりやすくご紹介します。
結論:順番と期間のベストプラクティス

基本は「縮毛矯正 → (1〜2週間) → 黒染め」の順番がおすすめです。
縮毛矯正の高温アイロンや薬剤は色を退色させやすいため、先に黒染めをしてから矯正をすると色落ちが早くなりやすいからです。
最低でも7日、理想は14日前後あけると、髪への負担と色ムラのリスクを下げられます。
なぜ「縮毛矯正が先」なのか(順番の理由)

- 縮毛矯正はアルカリ性の薬剤と高温アイロンでキューティクルを開閉させる施術です。
後から矯正をすると、せっかく入れた黒の色素が抜けやすくなります。 - 先に矯正で髪の形状を安定させることで、後の黒染めの色味設計がしやすくなります。
ムラが出にくく、ツヤの見え方も整います。 - 黒染め → 縮毛矯正の順番は、退色・色ムラ・手触り悪化のリスクが上がるため基本的に非推奨です。
期間(インターバル)の目安

目安は7〜14日です。
髪内部の水分・油分バランスが落ち着き、薬剤の反応も安定しやすくなります。
急ぎの場合でも最低7日はあけることをおすすめします。
ブリーチ・ブリーチ毛の注意点

- ブリーチ毛への縮毛矯正は高度な判断が必要で、ケースによってはお断りすることがあります。
髪の結合が弱く、ビビり毛や断毛のリスクが上がるためです。 - どうしても必要な場合は、テストストランド(束でのテスト)を行い、酸性〜弱酸性領域の薬剤や低温アイロンでダメージコントロールをします。
- 黒染めで暗くしてもダメージが回復するわけではありません。
「色で隠れる」だけで、髪の体力は戻らないことを理解して計画しましょう。 - 将来明るくしたい方は、いきなり強い黒染めではなく、ダークブラウンでのトーンダウンやカラートリートメントなどの選択肢も検討しましょう。
ケース別:おすすめの順番と期間(早見表)

髪の状態 | おすすめの順番 | 期間の目安 | ポイント |
---|---|---|---|
バージン毛(未染毛) | 縮毛矯正 → 黒染め | 7〜14日 | 色持ちと手触りのバランスが取りやすいです。 |
既染毛(黒以外) | 縮毛矯正 → 黒染めが基本 | 7〜14日 | 色ムラを避けるため、前回カラー履歴の共有が重要です。 |
すでに黒染め済み | 次に縮毛矯正 | 7〜14日 | 退色を最小限にする施術設計が必要です。 |
ブリーチ毛 | 要カウンセリング・テスト | 状態により判断 | 無理な矯正はNG。酸性領域・低温設計などでダメージ管理を行います。 |
黒染めは「落ちる」?色落ちのリアル

永久染毛(いわゆるしっかり染まる黒染め)は、時間とともにやや褪色しても赤みや茶味が残り、完全に自然に抜けることは多くありません。
「黒染め落とし」はブリーチや脱染剤が必要になるケースが多く、縮毛矯正をしている髪にはさらに負荷がかかります。
将来明るくしたい予定がある場合は、はじめから設計を変えることが大切です。
同日施術はできるの?

髪の体力や履歴次第で、同日での「縮毛矯正+カラー(黒染め含む)」を設計できる場合もあります。
ただし、ダメージや色持ちの観点からはリスクが上がるため、当店ではまずカウンセリングとテストに基づき可否判断を行います。
ダメージを最小にしたい方は、やはり別日施術が安全です。
セルフとの違い:美容室で任せるメリット

- 薬剤選定と塗布量・放置時間のコントロールで仕上がりとダメージを両立できます。
- アイロン温度・テンション・プレス回数を髪質別に微調整できます。
- 黒染めの濃度設計や補色設計で、のっぺり見えや褪色時の赤みを抑えられます。
- 将来のカラープラン(明るくする予定)まで見据えた提案が可能です。
来店前チェックリスト(順番・期間・履歴の共有)

- 最後にブリーチやハイライトをした時期を覚えていますか。
- 黒染め歴やセルフカラー歴はありますか。
- 縮毛矯正・髪質改善・ストレート系メニューの履歴はありますか。
- いつまでに黒くしたい、どの程度の黒さが必要か(就活・舞台・校則など)を教えてください。
- 「矯正 → 1〜2週間 → 黒染め」が基本ですが、スケジュールの制約があれば最適解を一緒に組み立てます。
当店のご提案メニュー例

- 丁寧なカウンセリングとテストストランドでリスクを可視化します。
- 髪質別縮毛矯正(酸性〜弱酸性/低温設計/前後処理トリートメント込み)を行います。
- 後日の黒染めでは、褪色コントロール設計と艶感重視の処方で仕上げます。
- ブリーチ毛の方には、代替プラン(うねり軽減のケアメニューや部分矯正、ダークトーンの一時色)もご用意します。
よくある質問(FAQ)

Q.黒染めのあとに縮毛矯正をしても大丈夫ですか。
A.可能な場合もありますが、退色や色ムラのリスクが上がります。
色持ち優先なら「矯正 → 期間 → 黒染め」の順番をおすすめします。
Q.どのくらい期間をあければ安全ですか。
A.最低7日、理想は14日前後です。
髪の状態によって調整します。
Q.黒染めは落ちますか。
A.自然退色はしますが、完全に元の明るさへ戻るわけではありません。
トーンアップには脱染・ブリーチが必要なことが多く、矯正毛には負担が大きいです。
Q.ブリーチ毛に縮毛矯正はできますか。
A.髪の体力によります。
テストの結果次第では部分矯正や代替メニューをご提案します。
まずはご相談ください

「縮毛矯正と黒染め、どっちが先か」「どのくらい期間を空けるべきか」は、髪の履歴で最適解が変わります。
当店ではカウンセリングとテストを通じて、ダメージを最小限に抑えながら理想の黒と自然なまとまりを叶えるプランを一緒に作ります。
大切な予定に向けて、安心してお任せください。
ご予約・ご相談を心よりお待ちしております。